2017年9月24日日曜日

むちのごうもん

リンクさせていただいているなぞさんの鞭で打たれるハム子の絵を元に
妄想を膨らませ、書かせていただきました。

↓ここから本編

タルタロスは、午前0時に現れる隠された迷宮である。
内部は怪物・シャドウの巣であり、毎夜「特別課外活動部」と呼ばれる少年少女たちがその掃討にあたっていた。

だが、いくら異能使いとは言え彼らは18にも満たない若者である。経験の浅い彼らはシャドウの容赦ない攻撃に敗北し、
シャドウにその身を捕縛されてしまうことも度々あった。
今日も、一人の少女が怪物に不意を付かれて失神し、迷宮のどこにあるとも分からない部屋へと監禁される…。

「んぅ……」

囚われた少女―黒鷺朱美が重い瞼を開ける。
彼女は「特別課外活動部」のリーダーを務める16歳の少女であり、部内一の異能"ペルソナ"使いである。
ポニーテール結われた美しいブラウンの髪、ルビーのような赤い瞳が際立つ端正な顔立ち、その上自らのうら若き肉体を惜しげもなく曝け出した戦闘服「純白のハイレグアーマー」を身に纏った彼女は
まさに戦場に咲く1輪のようであったが、先程の戦闘で突如後頭部を殴られ失神。今は迷宮の何処かの一室で、両腕を鎖で吊るされた拘束具で固定され戦えない状態であり
官能的かつ清楚な姿も相まって、不埒な見世物に成り下がったかのような姿を晒していた。

「そうか、私シャドウにいきなり襲われて、それから……
 くっ……こ、これさえ外れれば………!!」

彼女を拘束する鉄枷は純白の手袋に包まれた両腕に食い込むほどきつく、挙句頑丈な金属の輪で固定されているためまったく外れる気配はなかった。
腕を動かすことも出来ず、代わりに脚をばたつかせるも虚しく宙で揺れるだけだった。

「だ、誰か、誰かいないの……
 ……!!!」

普段は勇猛といえど、流石に心細くなり周囲を見回す朱美。
だが、後ろ振り向いた瞬間彼女の目に飛び込んできたのは―

(シャドウ……!!)

朱美は自らの背後に人型の怪物が潜んでいることに気付いた。
筋肉の膨れ上がった黒塗りの身体に仮面に、ブーメランパンツ―人間で云うプロレスラーのような格好をした「ギガス」タイプのシャドウだ。

「い、いやっ、やめっ……」

対話も啖呵も通じない怪物、抵抗する術をもたぬ自身の身体―
朱美の身体が震え始める。怪物が朱美の露出された胸や太腿を舐め回すように見始めても、羞恥や怒りより恐怖が上回るほどに。
尻肉を摘まれ、ひいっと情けない声を上げる朱美。情けない姿であった。

だがシャドウは特に彼女の身体に傷一つつけること無く、彼女の元を去っていった。
背後に去ったシャドウを朱美は振り返る事もできなかったが、足音が段々遠のいていくことでそれを察した。

(よ、良かった……とりあえず暫くは―)

朱美はホット一息付き、胸を撫で下ろす。

その刹那―

「いぎぃ!?」

突然臀部に灼けるような痛みが走り、朱美が情けない声を上げる。
驚いて思わず振り向き、暗闇に目を凝らすと―少し離れた所で先程のシャドウが、手に鞭を持って立っていた。

「あ……あぁ……」

恐怖で震え、歯を鳴らす朱美。
シャドウが再び鞭を振りかぶっる。やろうと思えば直撃から身体を逸らすことぐらいは出来ただろうが、恐怖で体が動かない。

「ぎゃあひぃッ!?」

先程叩かれたのとは違う場所が激しい痛みに襲われる。
大きく振った鞭の先端の速度はは音速並である。凄まじい破壊力を持った鞭が彼女の柔肉に痛烈な傷跡を残す。

「お、おねが、やめぇっ」

涙目で懇願する朱美。勿論無駄であり、シャドウはそれまでより短い鞭に持ち替え、彼女へ詰め寄る。

「だ、だめぇ あぎぃっ!?」

子供の駄々のような朱美の懇願を断ち切るように、シャドウは短い鞭を彼女の臀部に叩きつける。

「うぎぃっ!! ぐうぅっ!! あぎゃあっ!! いぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!!!!」

シャドウはまるでコンサート中のドラマーのように、一心不乱に朱美の尻へと鞭を振り続けた。
叩く度に乾いた音と、朱美の悲鳴が辺りに響き渡る。
叩いているうちにハイレグの尻を覆っていた部分が剥がれ落ち、彼女の尻肉に無情にも赤い痕が次々と刻まれていく。

「ぎゃあ゛ぁっ、あ゛う゛っ………」

やがて朱美の声がだんだん小さくなると、シャドウの鞭が止んだ。

「ハアーーー………ハアーーー…………」

朱美はあまりの激痛の連続に声を上げる気力もなくし、ただただ荒い呼吸を繰り返していた。
痛みと恐怖により身体はビクンビクン、と小刻みに痙攣し、瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる。
年頃の少女の肉体に赤い跡は痛々しく、恐らく今すぐこの拷問から開放されたとしても、一生消えない傷痕として残り続けるだろう。

絶望的な状態にある朱美。
だがこの時、彼女の頭にはある1つの希望が浮かんでいた。

(もうすぐ、影時間が終わる……!!)

シャドウの弱点は、タルタロスが現れる隠された時間「影時間」にしか現れないことだった。
時が経てば、シャドウも消えタルタロスも平時の姿―朱美らが通う「月光館学園」の姿を取り戻す。
そうなれば、朱美はこの苛烈な拷問から否が応でも解放される。

(とても辛いけどっ……このまま耐えなくちゃ……耐えられれば……!!)

そう思った瞬間、シャドウが鞭を振りかぶる音が聞こえる。
朱美は固く目をつぶり、その一撃に耐えようとする。

だが、次の一撃は朱美の想像を遥かに超えるものだった。

「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!!!」

次の一撃の瞬間、朱美はそれまで出したことのない濁った声を上げ苦しみ出した。
鞭の痛みとは別の、痺れるような激痛が彼女の全身を襲ったからだ。

(な、何、がっ………?)

訳も分からず混乱していると、朱美の耳に何かが激しくスパークするような音が届く。
シャドウはさらなる責め苦を与える拷問具―電撃鞭を取り出したのである。

「い、いまの、は………あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!!!」

電流を帯びた鞭が再び朱美の体を襲う。痺れるような衝撃に朱美の視界は白に染まり、全身の筋肉がガクガクと震え始める。
先程叩かれた部分にも電流が伝わり、ヒリヒリとした痛みがより激しさを増していく。

「う゛あ゛あ゛っ………あぁ………げほっ……ごほっ……」

傷ついた身体に高電圧の一撃は耐え難く、朱美の意識は今にも闇に溶けようとしていた。
目は焦点が定まらず、身体は小刻みに震えるばかりで力の殆どを失い、口からは舌を突き出して涎を盛大に垂れ流していた。
呼吸も弱々しく、時々自らの唾液でむせ返ってしまっている。

だが、拷問はこれで終わりではなかった。

「くあっ!?」

首に強烈な圧迫感を覚え、朱美の意識が引き戻される。
思わず彼女が下を向くと、彼女の首に―先程まで彼女を叩きつけていた電撃鞭が巻かれていた。
彼女の首には急所を守る防具が付けられていたが、防具の内側に入り込まれては何の役にも立たない。

「あ゛っ………お゛っ……お゛ウ゛っ……」

僅かな酸素の供給すら絶たれ、朱美の顔がみるみる紅潮していく。
このまま首を絞め続ければ、彼女は影時間が終わるまでに確実に窒息死するだろう。

だが、シャドウはそれでは満足しなかった。

「かはっ!? ごぼっ、ゴブッ……」

急にシャドウが鞭を締め上げる手を緩めた。急に空気が入った事により、朱美の口からまるで蟹のように泡が吹き出される。

そして。

「ン゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!!!!」

シャドウが鞭から電流を流す。首に緩く絡んだ鞭を伝い、朱美の全身を電流が焼く。

「!! ア゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ!!!!!」

そして、彼女がひとしきり絶叫した後シャドウは再び鞭を締め上げた。
再び酸素の供給を完全に絶たれ、その上激しい電流に晒された彼女はそれまでにないほど自分の身体を痙攣させ、
まるで打ち上げられた魚のように激しく跳ね続けていた。
彼女の身体は完全に力を失い、括約筋が緩んだことで股間から大量の尿が噴き出していた。

「ン゛オ゛ッ………お゛ウ゛ッ……」

やがて朱美は完全に白目を剥き、首を下にもたげ失神した。

「オ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛ッ……」

先程のようにシャドウが鞭を緩めると、朱美の口から今度は多量の吐瀉物が撒き散らされた。
ゲロを撒き散らし、小便を漏らし、今の彼女の姿は戦士としても女子高生としてもありえないほどの醜態を晒していた。

だが影時間もあと僅か。完全に失神したことで朱美を苦しめた拷問も漸く終わろうとしている。

かに思えた。
シャドウが再び、電撃鞭を起動するまでは。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!」

シャドウが再び電流を流すと、完全に失なわれたはずの朱美の意識が強制的に戻されてしまった。

「う゛あ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァァン゛!!!!!!!!」

常人であれば意識も生命もとっくに失われているが、ペルソナの力を宿した朱美には中途半端に電流への抵抗力が有った。

「い゛ヤ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!」

僅かな時間の間に朱美は、

「ん゛ン゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!」

失神する度に

「ア゛ア゛ア゛ァァァァァッ!!! ヤ、ヤメ゛ェェェェェェェェェェェェェェッ!!!!」

何度も電流を浴びせられた。

「ギ゛ヤ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!」

とうとう朱美が怪物の断末魔のような声を上げると、漸く影時間が終りを迎えた。
シャドウは消え、タルタロスが徐々に元の学園の姿を取り戻す。そして、彼女をぶら下げていた拘束具も消えた。

「おぶっ………」

支えを失った朱美の身体は、拷問部屋から教室の姿になった部屋の床に叩きつけられた。
建物が形を変えても尚残っていた吐瀉物に顔を埋めると、今度こそ完全に失神し、目覚めることは無かった。

* * *

後日発売された週刊誌に記載された、元女子高生へのインタビュー。

「Kさんを発見した時はびっくりしました… まず何時もみたいに一番に教室入ったらすごい悪臭がして……
 なんで、って思ってみたら半裸のKさんが部屋にガニ股で倒れてて……まるで、潰れたカエルみたいでした。
 悲鳴あげても誰も来ないし、Kさんは前にノート貸してもらったりしてお世話になったから、とりあえず様子だけ確かめたんですけれど……
 顔見たら白目剥いててゲロまみれでおしっこの水たまりができてて、なんか焦げたような臭いもするから
 すごい気持ち悪くて私も吐いてしまいました……
 その後は救急車とか来て、奇跡的に一命だけとりとめたって話ですけど……
 
 何でそうなったかって、わからないです……ただKさんすごい変な格好だったし、お尻とかも剥き出しですごい傷だらけだったから
 なんか……良く分からないけど変なことに夜の学校でしてたのかなって……
 その後は事件がショックで学校に行けなくなって、辞めました。あの学校にもKさんにも、もう関わりたくないです……」


↑ここまで本編

あとがき
急いで書いてしまったので相変わらず雑ですが…最後は勢いに任せてなんとかなったかなとw
尚Kさんは「黒鷺さん」のことです。

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